刹那さが滲み出てしまっている王道ビジュアル系
今回はなんとビジュアル系!
ビジュアル系も立派なJ-POPのひとつのジャンルだと思います。
インディーズを中心とした非常にディープな市場を形成しており、ビジュアル系から数多くのムーブメントがまるでマグマのようにたまに噴火的に出てくることがあります。
YOSHIKI, TOSHI, HIDEというカリスマ揃いのX JAPANに始まり、Gacktを生み出したMALICE MIZER、GLAYやLUNA SEAは元ビジュアル系?なんて迷うような曖昧な境界線まで、幅広い取り揃え。
真面目にロックを追求しているものから、ゲテモノっぽいものに走るものもありますし、意外とJ-POPの王道に突き刺さるようなPOPSもあったり。
この玉石混合な雑多な感じが面白いのです。
そんな中、今回は知っている人がほとんどいないと思われる、Neilをご紹介。
「Deep Eternal」Neil この一曲のみ!
と言っても、紹介できる曲は一曲だけ。
「Deep Eternal」Neil
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1999年リリースです。
Neilは1995年結成の4人組。1999年末になんとメジャーデビューを果たしながら、その後すぐに2000年に解散しています。なんで一年も持たなかったのか・・・。恵まれないところが悔やまれます。
所属は言わずと知れたビジュアル系事務所「KEY PARTY」
この頃のKEY PARTYはインディーズでかなり勢いありましたが、Neilがまさか一番にメジャーに行くとは思いませんでした。
私が知ったきっかけは、昔はビジュアル系情報には強かったテレビ埼玉。
HOT WAVEか何かで軽くスポットの紹介があった気がします。
そして、「Deep Eternal」のPVが流れ、なんだか自分の感性にぴったりハマったのです。
疾走感の中に、インディーズらしさ溢れるバンドサウンド
なんと、「Deep Eternal」のPVがYoutubeに奇跡的にありました。
曲の特徴は以下の通り
- ボーカルの歌声は好き嫌いが分かれそう
- ギターのメロディーラインが、いかにも!って感じで心地よい
- リズムも疾走感があり心地よい
- メジャーにはないようなエフェクト無しの録音サウンド。全体的に楽器の音が軽く聞こえる。良い意味で、ライブ感あり
- 曲が無駄に長い(笑) 6分30秒近くあります
なんだか、改めて特徴とか考えても、うまい表現が出てこない。
でも、本当に好きな曲なのです。
特に、ギターのメロディーが最高に好きです。イントロや随所で目立つ高音系の音でメロディーラインを盛り上げてくれるのです。
が、なぜかちょっと刹那さと寂しさが裏にあるんですよね。
この「Deep Eternal」のリリースは、ちょうど勢いが再絶頂に近いメジャーデビュー話が出てくる直前です。
そういう背景があるうえで、厳しいビジュアル系インディーズの世界で頑張っていたよ、という思いがギターのサウンドを通して伝わってきます。
失礼ながら、この先が続かないような予感もうっすら感じちゃいます。
そもそもビジュアル系で成功するようなバンドはほとんどいないですし・・・
でも、そんなことは関係なく、売れることを信じてバンド活動!という青年達の姿勢。
運命という重い言葉まで連想させてくれるような、不思議な力を持ったギターサウンドでした。
結局ギターサウンドの話でしたが
まとめると、ギターサウンドだけでも、いかにもビジュアル系!って表現しているような感じで、結構ストレートに勝負に来ていたビジュアル系ですね。
そんなストレートさと、ビジュアル系独特のアクが両立するから、私は好きな一曲なのかもしれません。
そして、メジャーデビュー出来たのは良いことかもだけど、あっという間に消えてしまったので、メジャーデビューしなければもしかしたらもうちょっと長生きしてたかも、なんて思ってしまうのでした。
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