バランスの良いソニー系ロックバンド
いきなりマニアックな紹介。そして自分的にも珍しいジャンル。
たまたまiPodのランダム再生で当たって聞いていたので、書きたくなりました。
Speed of flow |
EPICらしい3ピースロックバンド
今回ご紹介するバンド名は「THE RODEO CARBURETTOR」
ボーカル兼ギター、ベース、ドラムの男性3人組です。
Wikipediaによる基本情報的には
エピックレコードジャパン(2005年 – 2008年)
活動期間 2001年7月 – 2010年11月
彼らの印象で一番なのは、CDのジャケ写とかプロモーションから始まり、歌やスタイルなど何から何までいかにもEPICらしい、というかソニーらしい感じ。
レコード会社当てクイズとかあったら、正答率高そう。
そして、バンドの活動歴がそこそこ長いにも関わらず、レコードデビューから数年経ちたいして売れることなくこっそりとレコード会社を離れ、2010年に解散しているという、終焉までいかにもEPIC系らしい消え方。
良い音楽を作れるアーティストが売れずに、作品を全然世の中に出せずに消えていくのは悲しいですね。
とても良い曲が1つ生まれて、スマッシュヒットしたのにその後がなかなか続かない、というエネルギー切れなパターンはたまにありますからね。
基本は骨太なロックだが、ソニーらしいスマートさも垣間見えるJ-POPらしい曲
そんな彼らの代表曲が「Speed of flow」
2008年2月14日リリース。
オリコン最高43位だそうです。
テレビ東京でやっていたアニメの「銀魂」のエンディングテーマというタイアップがついていたので、知っている方も結構多いのでは?と思ったのですが、みんな忘れちゃったかな。
私も銀魂のエンディングで聞いたのがきっかけで、この1曲しか知りません。
が、この「Speed of flow」は本当に名曲だと思います。
ギターとベースとドラムの音がどれも軽くなく、しっかりしたロックテイストな厚みのあるサウンド。
そして、ギターのメロディーラインが綺麗ですね。
ギターを活かしたイントロ部分の疾走感が素晴らしいです。
バイクや車に乗って走っている光景が思い浮かぶ。
歌もロックに合った男らしい歌声です。
ただ、全然騒がしい感じではなく、安定感もあって聞きやすい声ですね。
良くも悪くもクセがあまり無いです。
全体的に、曲調と歌声が曲のコンセプトとうまく融合できた「THE RODEO CARBURETTOR」の渾身の1曲、名作と言ってよいでしょう。
そのバランス感の良さが、この曲にスマートさをもたらし、ソニー系列らしい雰囲気を生み出していると思います。
似たようなロックテイストのJ-POP曲が数多くソニー系列からリリースされてきたと思いますが、そんな中でもキラリと輝いた存在で、バランスが取れた作品は聴きやすく魅了されます。
たった数曲で儚く消えていってしまったが、しっかりと届く人には届いて、ずっと記憶に残る一曲です。
ちょうどアニメの銀魂も新シリーズが放送開始したそうなので、思い出した人は聴いてみて下さい。
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