一般的になってきて、利用している人が多いふるさと納税。私も興味はあったのですが、なんだかめんどくさそうでなかなか手を出さずにいました。しかし2017年はANAマイルが溜まる「ANAのふるさと納税」をついに利用しました。
ANAのふるさと納税ならマイルが溜まるし、クレジットカード支払いによるマイル還元も合わせると、マイルを貯めるという観点からは結構お得!
と思い利用してみたのですが、よくよく考えると楽天のふるさと納税の方が、陸マイラー的にはお得だった、と少し後悔しております。
乱立状態のふるさと納税サイト
ふるさと納税についての詳細な説明は割愛しますが、簡単に言うと2,000円の負担金で豪華な返礼品が貰える、という仕組みです。いや、なんかこれだけ聞くと怪しい商法の一種みたいですが、国がそういう制度にしてくれているので、ありがたく使わせてもらいましょう。
ふるさと納税として支払いたい自治体を選んでそこに例えば10万円支払うと、所得税や住民税の税金が98,000円分控除されるというものです。だから実質負担額は2,000円。
控除の上限が所得や家族構成などの条件によって人それぞれ違うので気をつける必要があります。
ふるさと納税の仕組みや控除上限の目安が分かるシミュレーターは以下にあります。
ふるさと納税はネット上から行いますが、有名なサイトがいくつかあるというか、大手が軒並み提供していて結構乱立しています。各社美味しい儲かる話に飛びついているんですね。
ANAのマイルが100円につき1マイル貯まるという強力な差別化要因
そんな複数サイトが乱立状態のふるさと納税ですが、もちろんANAも「ANAのふるさと納税」というサイトで参入しています。
飛行機好きでANA好きでマイラーな私がこのANAのふるさと納税に飛びつかないわけがないです。
だってANAのマイルが100円につき1マイル貯まるっていうんですから。
これがまさに、ANAがふるさと納税サイトをやる意味というか、他社との強力な差別化要因ですよね。
これ、一見たいしたことないと思うかもしれませんが、実は結構貰えます。
なぜなら、ふるさと納税は数万円と意外と高額です。10万円以上利用できる人も多いでしょうし、高額所得者はそれこそかなりの金額の控除上限になります。
例えば10万円支払ったとしたら、1000マイルも貯まります。
1000マイルを飛行機に乗って貯めようとしたら、札幌(新千歳)往復相当です。片道510マイルなので。
もしくは片道なら沖縄(那覇)が984マイル。
それが一発で貯まります。結構大きいです。
セルフバックでのマイル還元も考慮すると実は楽天がANAよりマイル還元率が良い
前述のようにふるさと納税でANAのマイルが貯まる、という魅力は非常に大きい!
しかしです、実は楽天のふるさと納税を利用した方が還元率が良いのです。
冷静に考えてみましょう。
<ANAのふるさと納税>
100円につき1マイル = 還元率:1%
<楽天のふるさと納税>
100円につき1楽天スーパーポイント = 0.5ANAマイル = 還元率:0.5%
ハピタス(還元率:1%) x ソラチカルート(0.9倍) = 還元率:0.9%
トータル還元率:0.5%+0.9% = 1.4%
計算結果としては上記のようになります。
楽天の方がマイル還元率が0.4%多くなります。
この0.4%がどれくらいか、というと10万円分ふるさと納税した場合で400マイル。マイラーとしては無視できない値かもしれませんね。
高所得者でふるさと納税控除額上限が高い方はもっと差が出てきますし。
マイル獲得にとことんこだわる方は楽天のふるさと納税を利用することをおススメします。
楽天のふるさと納税はマイル還元率以外でもお得要素がある
楽天のふるさと納税がANAマイル還元率が良いことが分かりましたが、他にもお得な良い点があります。
それは、キャンペーンポイントの獲得。
楽天でふるさと納税を申し込むと、1商品購入したのと同じ扱いになります。ですので、スーパーセールなどの買い回りキャンペーン時に1購入としてカウントが加わりますので、もし10店舗以上の買い回りを達成したら、10%のポイントバック。これは大きい!
ふるさと納税も含めて10店舗で10万円分の買い物を達成したら、10,000ポイントも還元されます!
え、じゃあもしかしてANAマイルの還元率がめっちゃすごいことにならない!?
と思われるかもしれませんが、違います。
注意しなくてはいけないのは、楽天スーパーポイントからANAのマイルに交換する条件として、「通常ポイントのみ」という縛りがあるということ。
買い回りやポイント○倍などのキャンペーンで付与される期間限定ポイントは、ANAのマイルに交換できないのです。なので、ANAのマイルに交換できる分としては通常通り1%分です。
期間限定ポイントは楽天市場での商品購入などに使用しましょう。
また、もう一点気をつけなくてはいけない重要な点としては、楽天の最近の買い回りキャンペーンは、付与ポイントに上限が設けられています。
たいてい10,000ポイントが付与上限。
つまり、10店舗買い回り達成しても、合計購入額が10万円以上になってしまうと、オーバーした分は10%バックではなく、通常通りの1%バックです。
キャンペーンによって条件が異なりますので詳細は毎回確認が必要ですが、あくまでも最近の目安として楽天の買い回りキャンペーン時は10万円以上買わない、というのを意識してみても良いかもしれません。
ANAのふるさと納税の良い点はキャンペーン
楽天の方がマイル還元率が良いし、マイルに交換できなくても楽天スーパーポイントがたくさんもらえる要素があってお得、なのですがANAのふるさと納税にも良い点があります。
それはANAが開催しているキャンペーン。
時期によって異なりますが、2017年は「ふるさとからの特選品」「ANAオリジナルアンブレラボトル」「ANA国内線往復航空券」が抽選で当たるキャンペーンをやっていました。
しかも、ANAカードを持っていたら当選確率2倍!
抽選形式ではありますが、こういったプレゼントキャンペーンは魅力的ですよね。
また、過去には「ダブルマイル」キャンペーンもやっていたことも。
これは還元率が2倍つまり2%になる、ということで楽天よりも遥かに高いぶっちぎりの還元率になる、とってもお得なものでした。
ただ、総務省から過剰に盛り上がり過ぎたふるさと納税について色々と指導が入ったためか、こういったポイントキャンペーンは消えていきましたので、もしかしたらもう二度とないかもしれません。
とはいえ、キャンペーンは何かしら毎年やるはずですし、タイミングによって内容は異なるので、チェックしておきましょう。
ANAのふるさと納税のサイトがシステム的に使いづらく不安要素が多いので改善して欲しい
最後は今回私がANAのふるさと納税のサイトを利用して感じた不満や不安。
外注してOEM的なシステムをよく作ったな、とは思いますが、正直使いづらいというか、まだまだ未熟なサイトだと思いました。
例えば以下のような点が使いづらかったり困ったりした点
- フリーワード検索が出来ない
- 毎回個人情報の入力が必要
- 申し込み完了メールのヘッダーがおかしな状態で送られてきた
- 2件続けて申し込んだら、1件目の申し込み完了メールがかなり遅延して送られてきた
フリーワード検索が出来ないのは致命的な気がします。たとえ気になったふるさと納税の品をメモっておいても、結局カテゴリーや市町村から掘っていく必要があります。
こういった点は楽天はもともとのシステムを流用できているので、お気に入りに登録できたり、ワード検索も出来ますし。
楽天ならLINEで簡単にシェアできる機能もあるので、妻や家族との返礼品選定会議が捗ります。
また、ANAの会員システムとは連携していないので、個人情報を毎回入力する必要があります。
複数のふるさと納税を申し込む場合は、本当にめんどくさいです。
あと、利用してすごく不安だったのが、メール周りのシステムが不安定。
2件続けて申し込んだら、なぜか1件目の申し込み完了メールがなかなか送られてこなかったり。結局10分以上経ってから送られてきました。Yahooでのクレジットカード支払いの通知はすぐ来ていたので、申請はちゃんと通っていると思いましたが、ANA側の処理がちゃんと出来ているか不安だったので、電話して問い合わせようかと思ってしまいました。
また、別の申し込み完了メールは文字化けというかヘッダーが丸見え状態で送られてきました。本文の前にメール情報などが記載されているヘッダーが書かれてしまっていました。
そして本文はなぜか同じ内容が2回繰り返し記載されていました。
一度Returnされたメールがループしたのかな?
ANAのふるさと納税サイトを構築・運用していると思われるlogi-asp.ne.jpさん、172.31.96.147というプライベートIP持っているPostfixのサーバの設定見直してみて下さい。
と、とにかくそこそこの金額を利用するいわばECと同じようなサイトにしては、イケてない点が多々あり、不安でした。
そういった点からも、楽天の方がECは上手ですしシステム的にも安心かもしれません。
ANAのふるさと納税には今後、こういった面とキャンペーンの強化に期待です。
陸マイラーとしてANAマイルを効率的に貯める方法は以下でお教えしています。
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