[J-POPのオススメ]歴史に残る名作。パスピエ「娑婆ラバ」

パスピエ「娑婆ラバ」J-POP

最近ハマりにハマってGoogle Play Musicでエンドレスに聴きまくっているパスピエの最新アルバム「娑婆ラバ」

 

パスピエは「印象派×ポップ・ロック」というコンセプトの元、中心人物である成田ハネダのキーボードの音を活かした独特の唯一無二のJ-POPを作っています。

 

J-POP界隈ではそこそこ有名だと思いますが、世間一般に知れ渡るくらいブレイクするにはあと一歩のところ。

まぁ、メディア露出時は顔を映さない、というポリシーがあるのでなかなか認知されづらいですしね。もちろん、ライブなどでは顔出ししてますが。

でもなんと、実はあのジャニーズの山Pこと山下智久に「怪・セラ・セラ」という曲を提供したこともあるくらい、音楽業界では早くから注目されているバンドなのです。

パスピエについてのWikipediaによる説明はこちら

 

そんなパスピエの最新アルバム「娑婆ラバ」が2015年9月にリリース。

 

そして、数か月後、サブスクリプション型の聴き放題音楽サービスであるGoogle Play Musicでも配信開始。

Google Play Musicを契約している私はもうずっと永遠に聴いている、というくらいこの「娑婆ラバ」をリピートしています。

私が今まで出会った音楽アルバムの中で確実にTOP5に入るくらいの名作です。

捨て曲一切なし!という言葉を見ると、単なる宣伝文句で嘘くさいと感じてしまいますが、このアルバムは名実ともに「捨て曲一切なしの名アルバム」で間違いないでしょう。

曲のクオリティから全体の構成、さらにはバンドの世界観から雰囲気との融合など、もう完璧すぎます。

 

そんな、パスピエの「娑婆ラバ」。知らない人は是非とも聴いて欲しい!

との思いを込めつつ、勝手に全曲感想。

 

手加減の無い未来

アルバム1曲目、オープニングにふさわしい幕開けの曲。

イントロの部分が綺麗でかっこよいですね。もうこの時点でこのアルバムに釘付けというか、のめり込んじゃいます。

途中の力強さもあるロックな雰囲気を持ちつつ、やはりサビの部分で持ってくるキュートなポップさの折り込み方は絶妙。

そして、キャッチーさもあるんだけどバックの音を聴いているととっても壮大な曲っぽい広がりが。

こういった色んな要素をうまく織り込むのがいかにもパスピエらしいが、確実に進化している一曲。

アルバム1曲目にこれを聴いちゃったら、パスピエ初心者も虜になっちゃうこと確実な名曲。

 

このクオリティ、シングルでも良くない?

 

裏の裏

リリース済みのヒットシングル曲。

キーボードの音を強めに持ってきてるあたりがEDMっぽいというかPassion Pitっぽいというか。そういった要素をアレンジしてパスピエらしく料理しちゃうのが本当にすごいところ。この「パスピエらしい」って一体何なのでしょうね?うまく表現できません。

勢いのある売れてるバンドという印象をさらに高めるサビの疾走感も良いですし、なんだかちょっと可愛い要素のボーカルの部分もありますし、男女ともにがっつりハマる、確実に人気曲&名曲となる要素満載の、確信犯的一曲です。

 

あ、この曲を聴くといつも、「ボーカル(大胡田なつき)の声miwaに似てない?」と思ってしまいます。

 

アンサー

3曲目は、ポップで軽快な感じの曲の雰囲気がするイントロでスタート。

なんかちょっとアイドルっぽさも入っているというか。

サビの部分のスピード感ありつつ綺麗に流れるメロディーが好きです。

わざと軽めに作った曲かと裏読みしちゃいますが、簡単にリズムにのれる、というライブで大盛り上がりしそうな名曲ですね。

ライブで聴きたい!!めっちゃ手を振りたい!!

 

このクオリティ、シングルでも全然通用するよね?

 

蜘蛛の糸

4曲目でようやくアルバムらしくなってきました(笑)

パスピエが元々持っていた少しアングラっぽいというか、ダークな和の雰囲気満載の曲。

エフェクトもがんがん効かせていて、下手すると和の雰囲気どころか、シンセサイザーが協会のパイプオルガンのように聞こえます。

最後の方の盛り上げ方がとってもお気に入り。比較的ゆっくり目のテンポの曲って、ともすればつまらない平坦なまま終わってしまいますが、パスピエはそんなことをするはずもなく期待を裏切らない(笑)

 

術中ハック

4曲目に続いて同じ雰囲気。

全体的にシンプルな少し控えめな感じ。でもサビはロックっぽさがそこそこ出てきます。スピード感もあるし。

ギターの盛り上がりとかも含めて結構好きかも。

 

こういう曲を安心して聴けて、捨て曲がない感じがこのアルバム「娑婆ラバ」の恐ろしさ。

普通なら早送りする曲があってもいいんですけど、なんでこんなに完成度高い曲ばかりなんでしょう。

 

贅沢ないいわけ

ここにきて一点、急にシンセサイザーの軽やかな明るいイントロで、いきなりイントロから名曲の予感。

リズムも軽快でこれまたライブで盛り上がりそうな曲。

サビはノリノリですね。

構成の緻密性もそうですが、各パートの音もしっかり意図があって作りこんであるのが、パスピエの仕事の丁寧さ。小技も効いてます。

シンセサイザーのメロディーの進み方というか、奏でる音階の順番が妙に自分にしっくりきて最高に気持ち良い。

 

シングルでもよくない?全然売れると思うけど?

テレビ番組とかのエンディングに向いてそう。

 

バラード。ここでようやく一息つけます。

いや、このアルバム1曲目から7曲目までもうクオリティが高く勢いがありまくる名曲が続くので、聴く側は興奮状態MAXが続いてしまっているわけですね。

それがこのバラードで一旦静かに落ち着けるわけです。

癒しのひと時ですかね。

 

やはりバラードも綺麗というか、澄み切った曲で聴いていて本当に居心地が良い。

アルバム全体の要石ともなるような一曲を中間に持ってくるあたりも含め、本当に全体的にうまく構成が練られているアルバムだと再認識。

 

ハレとケ

いよいよアルバムも後半戦。

その終盤へ向けてここでまた、パスピエらしい曲。

今回はオリエンタルな雰囲気がありつつ、各楽器が凝ったテクニックを入れてきます。

 

ポップさと、ゆるさも兼ね揃えていて、これから一気にまた駆け上がる後半戦の幕開けにふさわしい曲ですね。

 

つくり囃子

9曲目でついに本命キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

本作「娑婆ラバ」のメイン曲、リードソングです。

「この曲を聴くために、このアルバム買ったんだよ~」と言ってもいいくらいです(笑)

 

これぞパスピエ!と言えるような雰囲気からメロディー、歌詞など完璧な一曲。

 

しかし、シンセサイザーとかで綺麗に盛り上げている一方、漂う妖しい雰囲気。

何と言ってもベースの妖しいメロディーが何ともいえない。

でも、サビできちんとキャッチーに盛り上がる。絶妙です。

この「怪しい」ではなく「妖しい」という表現が最適なんです。この漢字の違いは重要。

 

なお、PVも妖しさ満載で良し。

 

これは完全にシングル曲と同等、もしくはそれ以上ってことで良いでしょう。

確実にパスピエの代表曲、代名詞になる一曲。後世に残る一曲ですね。

 

ギブとテイク

ジャカジャカと特徴的なイントロで始まり、そのまま

ちょっとコミックバンドっぽい(失礼!?)というか、お茶目な感じですね。

曲の転調も激しく、遊びの一曲かもです。

 

冒頭で捨て曲一切なしの名アルバム!

と書いてしまいましたが、この曲だけはちょっとスキップしても良いかも・・・

なんて思っちゃいました(汗)

 

トキノワ

これまたリリース済みのヒットシングル曲。

シンセサイザーでガンガンに攻めてきて非常に気持ち良いですね。

 

そしてサビの部分の優しく透き通るようなボーカルの声。

ノリノリだけど少しふわふわしてしまうのはなぜでしょう。絶妙。

 

最後から二曲目という順番もぴったり合ってて最高です。

 

素顔

「トキノワ」がメインディッシュなら、「素顔」は仕上げのデザート。

 

シンプルでストレートなバラードで最後に締まります。

バラード曲ですが、シングルでいけそうなポテンシャル秘めています。

 

アルバム最後の曲ということで少し寂しくなりそうな気もしますが、キーボードの和音が寂しさを紛らわせてくれて、また元気をもらえます。

 

ありがとうパスピエ!

よし、また1曲目から再生して聴くぞ!(エンドレスリピートが始まる・・・)

 

パスピエのすごさは、おかわりが欲しくなる中毒性

これだけ名曲続きで、しかも結構アップテンポの曲が多いにも関わらず、不思議と満腹感というか飽きる感じはしないで、また1曲目からエンドレスリピートが出来てしまうのが、この「娑婆ラバ」の恐ろしさ。

いや、もちろん一度聴き終わると満たされてはいるんですけど、もっとおかわりが欲しくなる中毒性、と言った方が良いのかも。

 

是非とも一度聴いてみて、その中毒性を試してみて下さい。

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