創業130年を超える老舗ホテルであり、数多くの国賓や有名人・セレブも宿泊し、2021年にグランドリニューアルが完了して天然温泉のSPAなどが充実して更に一段とラグジュアリーホテルとなった「ウェスティン都ホテル京都」。京都へ旅行をする際は一度は滞在すべき、最高に居心地の良い高級ホテルです。
今回、クレジットカードのSPGアメックスの無料宿泊特典を使って1泊宿泊をしたところ、普通のゴールドエリート会員でも最低ランクの「デラックスツイン」から「ジュニアスイート」へお部屋をアップグレードして貰えました。ありがとうございます。
そこで、普通のゴールドエリート会員かつ無料宿泊特典でもジュニアスイートへアップグレードして貰うことが出来た状況を分析し、みなさんにも共有いたします。
重要なポイントを先にお伝えすると「1ヶ月以内に同一カテゴリー(6)レベルのホテルのスイートに宿泊し、6万円以上利用した実績がある、が秘訣だったかも」というお話です。
まずは、アップグレードして貰えた状況の整理
ウェスティン都ホテル京都が素晴らしいホテルであるというご紹介は他の記事やブログに譲るとして、早速アップグレードの要因分析に入ります。
まずは宿泊当時の状況整理。
- Marriott Bonvoyの会員ランクはゴールドエリート(SPGアメックス付帯特典)
- Marriott Bonvoy系列ホテル宿泊は年に1回か2回。1回は無料宿泊特典を利用
- 未就学児の子供含めて家族三人での宿泊。1泊のみ。
- 宿泊シーズンは2021年12月。新型コロナの影響もあり&京都としては紅葉後のオフシーズン
- チェックインは事前にMarriott Bonvoyのアプリから済ませておいた。チェックインカウンターに行った際に、既にアップグレードが決まっていた
いたって普通と言いますか、SPGアメックスの特典利用のためにSPGアメックスを所有していて、その付帯特典のおかげで毎年必ずどこかのMarriott Bonvoy系列ホテルに宿泊することが出来ている家庭です。豪華ホテルにたくさん宿泊して、良い会員ランクを維持しているような暮らしではありません。
アップグレードの要因となったと思われる重要ポイント
では、なぜこのような一般的なSPGアメックス保有Marriott Bonvoyゴールドエリート会員が、ウェスティン都ホテル京都でジュニアスイートにアップグレードして貰えたのか?
考えてみたところ1つの結論があります。
それは「1ヶ月以内に同一カテゴリー(6)レベルのホテルのスイートに宿泊し、6万円以上利用した実績がある」ということです。
実はウェスティン都ホテル京都に宿泊する前月に、同じ京都にあるMarriott Bonvoy加盟ホテル「ザ・プリンス 京都宝ヶ池、オートグラフコレクション」に宿泊しました。
これもまたコロナ禍でかつ紅葉前のオフシーズンであり、外国人観光客がほとんどいなく、京都としては大変空いている時期でした。
ザ・プリンス 京都宝ヶ池、オートグラフコレクションは2021年に開業35周年を迎えたプリンスホテル系列の上級グレードホテルであり、なおかつMarriott Bonvoyにも加盟しているダブルネームブランドのホテルです。Marriott Bonvoyでもウェスティン都ホテル京都と同じカテゴリー6に属し、ラグジュアリーホテルとして人気です。
そんなグレードの高いホテルが、新型コロナによる客足低下の影響か、なんとスイートルーム定額キャンペーンを実施していて、大人1人1泊12,000円(クラブラウンジアクセス、朝食付)でスイートルームに宿泊出来るプランが利用できました。
さらになんとワクチン接種済みキャンペーンも併用でき、2連泊以上すると1泊無料で付いてくるという超お得な状況に。
ということで、我が家は2泊分の大人1人24,000円の料金で3泊することが出来、結局大人1人1泊8,000円でMarriott Bonvoyカテゴリー6のスイートルームに宿泊出来たのです。
なお予約はMarriott Bonvoyのアプリから予約した上で、ホテルに直接電話連絡をして、3泊目の無料追加宿泊を確保しました。
また、追加としてザ・プリンス 京都宝ヶ池、オートグラフコレクションにあるレストラン「日本料理 宝ヶ池」で、35周年記念のディナーコースを家族でいただきました。35周年記念ということで大変お得に、京都らしい食材を活かした美味しい和食をいだくことが出来、また子供向けのお子様メニューも大変ボリュームのある豪華なもので大満足でした。総額は2万円弱しましたが、家族全員大満足でした。
(おまけに、たまたま中庭で開催されていたキャンプファイヤーもスイート宿泊者はドリンク1杯無料で楽しめました)
ということで、宿泊料金とレストラン利用料金、合わせて6万円以上を利用し、スイートルームに3泊した、という実績がMarriott Bonvoyの会員アクティビティ履歴に残りました。
余談ですが、当時クレジットカードのSPGアメックスのキャンペーンで、Marriott Bonvoy系列ホテルで5万円以上利用すると1万円キャッシュバックというとんでもないキャンペーンまでも併用することが出来、本当にすべてがお得なタイミングでした。
この「1ヶ月以内に6万円以上利用&スイートルームに3泊」というMarriott Bonvoyに付いた実績が、ウェスティン都ホテル京都でのジュニアスイートへのアップグレードに繋がったことは間違いありません。
(たまたま各種お得なキャンペーンを利用しただけで、実際はそんなことないですが)頻繁にスイートを利用し、お金を落としてくれそうな会員と捉えてもらったのかもしれません。
もしかしたらMarriott Bonvoyのシステム的に顧客情報やアクティビティ履歴から判断して、ホテル側へ自動でアップグレード候補が提示されるシステムもあるのかもしれませんね。
アップグレードの考慮には含まれていないと思われるポイント
一方で、アップグレードの考慮には含まれていないと思われるポイントも今回判明しました。
まず初めに子連れという要素。今回実証されたように、添い寝の子供がいるとアップグレードされづらい、ということはあまり無さそうです。純粋に添い寝を除いた利用人数と部屋数だけが見られていると思います。
次に、レストラン利用の予定。
今回、ウェスティン都ホテル京都にあるオールデイダイニング「洛空」で、クリスマスディナーを利用しました。大人一人9,800円、2人分で2万円弱です(子供は無料)。
実はMarriott Bonvoyからは空席が見つからず予約が出来なかったため、ホテルに直接電話をして予約しました。名前のみで予約できました。ですので、宿泊前時点ではホテル内レストランの利用予定は、Marriott Bonvoy会員情報と紐づいていないはずです。つまり、私の宿泊予定情報にレストラン利用予定の情報は含まれていませんでした。
それでもアップグレードされましたので、やはり未来の予定よりも過去の実績の方が重要なのでは?と思います。
結局は実績が大事かも。ホテルから見て「お得意様=良い顧客」になろう!
繰り返しになりますが、結論としてはやはりこういった会員ランクシステムとアップグレードというものは「過去の実績」が重要視されると思います。
お得意様には良い対応をする、というのがビジネスの基本です。Marriott Bonvoyから見たお得意様とは、「たくさん宿泊してくれる」「グレードの良い部屋を利用してくれる」、そして「レストラン利用なども含めてホテルにたくさんお金を使ってくれる」という点などがあるかと思います。
アップグレードなど素晴らしい体験・経験をすると、
・顧客側:さらにそのブランドやホテルが好きになり、もっとMarriott Bonvoyにハマっていく=たくさん宿泊するようになる、いっぱいお金使う
・ホテル側:お得意様・優良顧客として認識して、特典や特別対応(例:アップグレード)をする機会が増える
という、Win-Winの好循環が生まれます。
交渉などで良い条件を引き出す、ということもあるかもしれませんが、相手にもしっかりと利益を与えて自らも良い条件を受け取るという「ギブアンドテイク」が基本だと再認識しました。
その上で、あとは今回のようにオフシーズンだったり、コロナ禍でのお客さんが少ないなどアップグレードされやすいタイミングを見計らったり、ちょっとしたテクニックや工夫をすることで、今回のように無料宿泊特典利用でもジュニアスイートへアップグレードしてもらうことが出来るかと思います。
また、もしMarriott Bonvoyで良い実績を残せる機会があった場合は、なるべくその実績を活かせる早いタイミングで次の宿泊や利用をするとうまく良い波に乗ることが出来ると思います。自分も意識しないとついつい忘れてしまうのですが、この「良い波を生み出す、活かす、逃さない」ということを大事にしようと思います。
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